さぁ、 今回は今更きけない感じの業界用語を改めて勉強してみようという 趣旨のコーナーです。そのまんま過去の自分に教えるつもりで、 記録に残していきたいと思います。
今回は
「未収条件」
です。
筆者は食品や酒類業界に関わる仕事をしておりますので、この業界における未収条件です。
業界によってニュアンスが異なるかもしれませんので、そこはご了承下さい。
こちらの記事の目安: 10分
【こんなことがわかります】 → 取引条件の未収条件がわかります 。
目次
1:未収条件とは
2:カテゴリー
3:メリット・デメリット
4:例 / シチュエーション
5:まとめ
1: 未収条件とは
まず未収条件とはですが、かんたんに言うとリベートになります。
食品業界では「未収」ということが多いようです。
例えば、とある小売店が一定期間で売価100円の商品を特売したい場合、
仕入れの問屋さんに販売量増などを理由にリベートを求めます。
問屋さんはもともと利幅は少ないことが多いので、この分を負担できない場合が多いため、
そのままメーカーに負担できないか交渉が入ることがほとんどです。
最終メーカーが仕切値とは別に未収金を提示し、後日未収金として請求を受けるということになります。
【通常の取引】
★小売売価 100円の商品、メーカー製造原価52円の場合
1 メーカー 52円 → 問屋へ69円で販売 (粗利25%)
2 問屋 69円 → 小売店へ75円で販売 (粗利 8%)
3 小売店 75円 → 消費者へ100円で販売 (粗利25%)
【特売の取引】
★小売特売 85円、メーカー製造原価52円の場合
1 メーカー 52円 → 問屋へ69円、未収▲10円で販売(粗利12%)
2 問屋 59円 → 小売店へ64円で販売 (粗利 8%)
3 小売店 64円 → 消費者へ85円で販売 (粗利25%)
こうなります。
2:カテゴリー
主に営業の現場で使用される取引用語です。
商談の際に出てきます。
3:メリット・デメリット
■メリット
・仕切値は維持したまま、リベート分だけ明確になる。
■デメリット
・たいていの支払いサイトは2~3ヶ月あるため、きちんと管理しないと忘れた頃に
請求がきて、なんの分か把握するのに時間を要する。
4:例 / シチュエーション
・特売を組んで商品の流通量を上げる時
・導入を促す時
まとめ
今回は未収条件でした。
食品や酒類業界ではよく使われる用語ですので、この業界の人はマスターしたほうが良いでしょう。逆に業界によって呼び名が違うので、異業界に転職する際には気をつけたほうが良いですね。