【企業分析】ローソン

ロゴローソン

 

 

 

概要

今回の企業分析シリーズはコンビニ業界の2番手「ローソン」です。青い看板でおなじみのローソンはもちろん、ハイエンドな商品が多い「ナチュラルローソン」や100円均一のコンビニ版、「ローソンストア100」など様々なブランドがあります。CVS業界2位の実力派を深堀していきます。

 

◆2019年2月の情報

企業名 株式会社ローソン
HP  こちら
代表者 竹増 貞信
カテゴリー 小売業
親会社 三菱商事
グループ会社 HMV、United Cinemas(株)、(株)成城石井、(株)ローソンストア100
設立 1975年4月15日
企業理念 私たちは”みんなと暮らすマチ”を幸せにします。
※詳細
上場 上場済み
資本金 585億664万4千円
本社所在地 東京都品川区大崎一丁目11番2号 ゲートシティ大崎イーストタワー
店舗数 14,659店(国内のみ)
従業員数 10,395人 (連結)
売上高 700,647百万円 (連結は2兆4,245億円 )
営業利益 60,781百万円
経常利益 57,700百万円
自己資本比率 20.6%
時価総額 620,857百万円
PER 24.21倍
PBR 2.23倍
ROA 2.28%
ROE 9.27%
配当利回り 4.12%
平均年収
ビジネスモデル
ターゲット 全年齢
強み 豊富なPB商品、集中仕入れによる規模の経済、メーカーとの直接のパイプ、グループのビジネスへの連携
弱み 小売業自体は収益性が乏しい、オンラインビジネスの対等
成長性 アジアの成長エリアに出店
脅威 国内市場の飽和
競合 セブンイレブン、ファミリーマート、ミニストップ

 

 

事業内容

コンビニエンスストア「ローソン」のフランチャイズシステム及び直営店舗の運営を主な事業として展開している。その他高級スーパー「成城石井」とエンターテイメント事業も構成比を上げてきている。

 

 

 

直近の業績

Quote: Ullet

 

 

 

売上は右肩上がり。気になるのは現預金の増加ですね。2019年は急増しているのですが、パッと見理由がわかりませんでした。何か資産を現金化したのか。調べておきます。

 

 

セグメント構成

 

 

セグメントは大きく分けてCVS(コンビニ)事業、高級スーパーの成城石井事業(事業名なんですね笑)、エンターテイメント事業とローソン銀行などの金融事業です。まだ、ほとんどをCVS事業に依存している状態ですね。エンターテイメント事業はローソンチケットの運営、HMVの店舗運営、ユナイテッド・シネマ株式会社によるシネコン運営があります。エンタメ事業と金融事業これからまだ伸びそうですね。

 

成長戦略

「 将来の成長分野へのチャレンジ」という項目で、「金融関連、成城石井、エンタテインメント関連、海外などの各事業」とありますので、現在動いている各事業をそれぞれ伸ばしていくことに注力するようですね。
尚、設備投資の総額は789億98百万円で、うちCVSの新店と改装に489億24百万円、その他は各事業のソフトウェアやシステムの投資でした。なので投資しているのはメインであるCVS事業が大部分となりますので、思い切った方向転換などは狙ってなさそうですね。

 

今後のリスク

有価証券報告書によるといくつかのリスクが挙げられておりますが、ポイントとなる部分だけピックアップします。

・事業活動の変化

 ”当社グループは、国内コンビニエンスストア事業を主たる事業としております。事業展開している国内、海外の経済環境、景気動向、社会構造の変動や異常気象がもたらす消費動向の変化及びコンビニエンスストア同業他社・異業種小売業などとの競争状況の変化などが生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。”

ごく当たり前のことを言っているようですが、これが肝かなと思います。敢えてこんなことが記載されているのは、今まで当たり前に存在していたCVS市場がドラスティックに変化する可能性もあるということも示唆しているのではないかと思います。消費者の購買行動を起こす場所としてCVSが選択肢に入らなくなる時代もあるかもってことですね。まぁ、投資内容をみるとそこまでは考えてないかもですが。

 

・フランチャイズ(FC)事業

”契約の相手先であるFC加盟店における不祥事等によりチェーン全体のブランドイメージが影響を受けた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
 また、フランチャイズシステムは、契約当事者の双方向の信頼関係により業績が向上するシステムであり、FC加盟店オーナーと当社グループのいずれかの要因により信頼関係が損なわれ、万一多くの加盟店とのフランチャイズ契約が解消される事態に至った場合は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。”

セブンイレブンやファミリーマートでは一時大問題になった、無断発注事件。これは本部とFCオーナーとの間で信頼関係を著しく毀損するもので、本部のビジネスそのものを揺るがす内容です。ローソンでもこの危機感はもっているということでしょう。ただ、文章構成の前半がFC加盟店の不祥事によるチェーン全体のブランドイメージダウンを先に記載しているのが気になりますね。FCオーナーがやらかす問題のが多いだろうという姿勢でしょうか。まぁそれは考えすぎですかね。

 

 

まとめ

CVS業界の2位をひた走るローソン。まちのホットステーションですが、1位のセブンイレブンとの差は中々埋まらなそうです。そしてCVSビジネス自体ががほぼ成長が止まっているようにも見えるので、そこにほぼ依存している状態だと今後は不安ではありますね。まだ数年は安泰でしょうが、次の1手が強力なものでなければまだまだ安心できないなぁーと言ったところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

This entry was posted in . Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です