それではこちらを深堀りしていきます。
こちらの記事の目安: 15分
【こんなことがわかります】 → 競争優位性の分析方法がわかります 。
目次
1:活用シチュエーションキーワード
2:概要
3:活用事例
4:やり方
5:不向きな場面
6:まとめ
1: 活用シチュエーションキーワード
・ビジネスの競争優位性を調べる
2:概要
VRIO分析はアメリカの経済学者、ジェイ・B・バーニー氏が発表したフレームワークです。
1 経済価値(Value)
2 希少性(Rarity)
3 希少性(Rarity)
4 組織(Organization)
これらそれぞれの頭文字を取ってVRIOとなります。これらがあるかないかを評価することにより企業の競争優位性を判断していきます。
VRIO分析 をする目的としては展開するビジネスにおいて競合他社と自社を比較し、どこに競争優位性があるかを明確にすることができます。
3:例
下記はエチゴビールというクラフトビールの会社のVRIO分析を行った際の表です。まずは企業体としてのVRIO分析です。
これでみると、持続的な競争優位性があることがわかりますね。
続いてさらにヴァリューチェーンにまで落とし込んでVRIO分析をしていくと、更に細かく競争優位性がわかります。
エチゴビールの競争優位性は製造ラインが高めているというのが見て取れます。
このようにして、競争力のある部分をビジュアル化し、逆にどこを強化していくかを戦略的に考えることができます。
4:やり方
VRIO分析
A: Value(経済的価値)があるかを決めます Yes or No
対象質問「脅威に対処でき、チャンスを活かせるか」
B: Rareity(希少価値)があるかを決めます Yes or No
対象質問「その業界で希少性は高いか」
C: Imitability(模倣可能性)が高いかを決めます Yes or No
対象質問「その業界でもし真似しようとするとコストやリソースがどれだけかかるか」
D: Organization(組織力)があるか決めます Yes or No
対象質問「経営資源を組織的に生かすために、フローや教育は設定されているか」 E : 表に落とし込みます
F : 競争優位性のどの場所にいるか判断できます
ヴァリューチェーンに基づくVRIO分析
A: ヴァリューチェーン、経営資源、強みを特定します。
B: それぞれの項目にVRIO分析をかけます。
C: 優劣を見てどこに競争優位性があるかが判断できます。
5:不向きな場面 (デメリット)
・比較対象の内部のことは深く知ることができないので、表面上の分析になりがち・大企業などリソースが多い会社では分析に時間がかかる。
まとめ
今回は「VRIO分析」でした。
やってみるとSWOT分析とは違うことがよくわかります。
また、経済的価値など定義するのに苦戦する部分も多いなーと思いました。
また、他業界を分析しようと思っても、上場企業でもない限り情報が少ないので分析精度を高められないというのが課題かなというのがありますね。
とはいえ、よく知った業界であれば有効に活用できるフレームワークだと思います。