【ストック用語スタディ】  総資産回転率

 

今回より始まりました投資の単語勉強メモです!
株式について勉強するに辺り、様々な用語がでてきますよね。正直たくさんありすぎて見ただけで挫折してしまいそうなので、一つ一つ地味に勉強していくようにしたいと思います。

今回は「総資産回転率」(Asset turnover)です。

 

こちらの記事の目安: 10

 

【こんなことがわかります】
総資産回転率のベーシックな説明

 

目次

 

1:総資産回転率とは
2:活用例
3:算出方法
4:業界別平均値
5:まとめ

 

1:  総資産回転率とは

 

総資産回転率とは
「総資産からどれだけ効率的に売上を生み出したか」
です。
総資産とは商品や工場などになり、これらが1年間にどれだけ売上を生み出すかということになります。
少ない資産で高い売上をだす、というのが総資産回転率の高い企業です。

 

2: 活用例

 

主な活用例として
・効率的な経営をしている企業を探す
・企業の非効率な部分を洗い出す
こんなシチュエーションの時に参照します。
高いか低いかは、分析する企業の業界の平均値をみて
平均より少ないのであれば非効率、高いのであれば効率が高いと考えます。
もし業界平均値より少ないのであれば、
原因として、下記が考えられます。
・売上が少ない
・無駄な資産がある
このどちらかになります。
家計に置き換えると 収入が少ないか、毎月の出費が多いかということになりますよね。
毎月の出費を見直してできるだけ抑え、収入を上げる努力をすることで
総資産回転率は改善します。
逆に高いのであれば、画期的な在庫改善方法や売上創出方法をもっている可能性があるといえますね。

3: 算出方法

 

計算方法は下記の通りです。
「総資産回転率=売上高÷総資産」
とてもシンプルですね!

4: 業界別平均値

ここからは各業界の平均値を集めてみました。
各業界によって違うので、必ず分析する企業の業界を参照して比較してみましょう。

 

業界 数値
        卸売業 1.7
小売業         1.71
建設業         1.32
サービス業         1.23
運輸業         1.18
製造業         1.03
飲食・宿泊業         1.03
情報通信業         1.00
不動産業         0.31

 ※引用元 中小企業庁:中小企業実態基本調査

 

 

まとめ

 

今回は「総資産回転率」を取り上げました。
シンプルですが、地味に企業の成績の根本的な部分が見えるような気がします。
効率的にスマートに生み出した売上7日、もがき苦しんで作り上げた売上なのか。
自分の働く企業でも算出して業界平均と照らし合わせてみると面白いかも知れませんね。

 

 

 

 

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