投資の単語勉強メモです。
今回は「PSR」です。 またまた頭文字取りました系の用語はです。
日本語にしても分かりにくいですけど、 アルファベットの頭文字省略形もなかなか覚えられないものですね 。
それでは勉強していきます。
こちらの記事の目安: 5分
【こんなことがわかります】
PSRのベーシックな説明
目次
1:PSRとは
2:活用例
3:算出方法
4:目安
4:目安
5:注意点
6:まとめ
1: PSRとは
PSRとは、Price Sales Ratioの頭文字をとったもので、 日本語では株価売上倍率と訳します。
株価水準を計る指標として、売上に対する株価の大きさを使ったものになります。
似たように株価水準を計るものとしては、PER( 収益に対する株価)や、PBR(資産に対する株価)がありますが、
PSRは売上に対しての指標になるため、赤字企業でも評価できるのが特徴です。
普通だと上場企業で赤字企業は少ないですし、 一般人にとって未上場企業への投資も少ないことから、 PERとPBRのがポピュラーですね。
PSRが高いと株価が割高、低いと割安と判断します。
2: 活用例
PSRの活用方法としては、下記の通りです。
・赤字企業の株価水準を見る
売上高の増大が企業価値を高めることに繋がりやすいスタートアップ企業、
成長企業で先行投資に注力して売上があっても純利益がなく、純資産も増えていない企業などの株価水準を見るときに使用します。
傾向としてはSaaS系企業やサブスク系企業など、最近でてきたビジネスモデルの企業が多いですかね。
・景気敏感株の株価水準を見る
理由としては上記に近いですが、景気敏感株でもPSRを活用する傾向があります。
これは景気が良い時に利益が出て、悪くなると赤字になる企業だと利益にブレが生じて、純資産、純利益にもブレが生じてPBRやPERがうまく機能しないからということですね。
これは景気が良い時に利益が出て、悪くなると赤字になる企業だと利益にブレが生じて、純資産、純利益にもブレが生じてPBRやPERがうまく機能しないからということですね。
3: 算出方法
PSRの算出方法は下記の通りです。
「PSR=時価総額÷売上高」
または
「PSR=株価÷1株あたりの売上高」
単位は倍です。
例えば 時価総額10億円で、年間売上高1億円の企業であれば下記の通りです。
10 ➗ 1 = 10 PSRは10倍
4: 目安
一般的にPSRの目安は
20倍以上だと割高、0.5倍以下なら割安
とされています。
一部では10倍が目安という人もいますが、明確な基準はなく、業界水準を見る必要があると言われています。
5: 注意点
PSRを用いた場合の注意点は下記の通りです。
・単純にPSRを割高=買い、割安=売りではない
PSRだけで見ているとどうしても見えない部分があります。
例えば利益率を見るとソフトウェア系の企業は在庫をもたないことが多いので、売上に対する利益率が高くなる傾向があり、PSRも高くなりがちです。逆に卸会社等の利益率が低い企業はPSRが低くなりがちです。
そのため、単純にPSRの数字だけを見るのではなく、下記も一緒に検討するほうが良さそうです。
そのため、単純にPSRの数字だけを見るのではなく、下記も一緒に検討するほうが良さそうです。
・業界他社のPSR水準との比較
・ビジネスモデルの将来性
・PSRそのものの成長率
まとめ
今回はPSRでした。
他の指標もそうですが、PSRならPSR1本ですべてを判断してはだめだということですね。
人間ついつい面倒になって便利そうなものを魔法の杖と言わんばかりに信用してしまいですが、やはりいろんなツールを使って多角的分析をするのがとっても重要ですね。これを機にさらなる指標を色々勉強していきたいと思います。
人間ついつい面倒になって便利そうなものを魔法の杖と言わんばかりに信用してしまいですが、やはりいろんなツールを使って多角的分析をするのがとっても重要ですね。これを機にさらなる指標を色々勉強していきたいと思います。