以前にラジオ番組を聞いていたら、
「Bコーポレーション」
または
「ベネフィットコーポレーション」
こちらの記事の目安: 15分
【こんなことがわかります】
ベネフィットコーポレーション&Bコーポレーション の基礎知識
目次
4:B corpに承認されたリスト
1: ベネフィットコーポレーションとBコーポレーションとは
そもそもベネフィットコーポレーションとBコーポレーションとは
ベネフィットコーポレーションのホームページによると、
これら企業の目的は
”ビジネスにより利益を生み出すことに加えて、持続可能な価値を生み出すこと。”
としています。
もう少し具体的にすると、
・ビジネスの力を使って社会問題と環境問題を解決する
・ステークホルダー(社員、コミュニティ、社会、環境)を最優先する
・投資家はこれらに投資することによって収益を得た上で、金だけしか考えない投資家との違いも得る。
・ビジネスにおける成功の定義を再定義する
・世界で1番になるのではなく、世界の為に1番良いことをする
スローガンは
"Using Business as a Force for Good"
ビジネスを最善のための力に使う
だそうです。
NPO(非営利団体)とも似ていますが、アプローチ方法が違いもっと攻めてますよね。資本主義社会のピラミッド構造の中で、資本家と投資家の考え方を変えようという取り組みですから、かなり大胆な取り組みです。
たしかにこれまで一部の資本家や投資家、ファンドなどは、投資している企業が収益悪化するようなことをすれば文句をいうので、経営者はあまり主体性もなく、短期的利益につながるような行動をとりがちでした。
結果、自然環境や社会に長期目線では悪影響であっても、目の前の収益を追求するということになっていました。
そこでこのベネフィットコーポレーションやBコーポレーションの考え方では、資本家や投資家がステークホルダーの利益にならないことを企業が行っていればツッコミをいれるという仕組みに変えるということです。
2: ベネフィットコーポレーションとBコーポレーションの違い
似ている名前ですが、それぞれ違うものです。
端的にその違いを説明すると、、、
■ベネフィットコーポレーション
➡ アメリカの36の州で認められている企業形態の一つ。
株式会社とか合同会社とかの種類の一つというイメージです。
■Bコーポレーション
➡ NPO団体のB Labが運営している認証制度で認められた企業のこと。
オーガニック認証とか認証する機関によって認められた企業という ことです。
ベネフィットコーポレーション、
3: できた背景
これらができた背景としては資本主義の行き過ぎがあります。
これまでにも資本主義においては、環境問題や人権問題が負の側面としてあり、問題となっていましたが、それを覆い隠すほどの経済発展や技術革新により、見えないフリをされてきました。
しかし近年、
・環境破壊により大多数の人類の生活に影響が出ている
・低価格の商品を生産するにあたり人権無視するような企業がある
・R>Gにより貧富の格差は止まらない
こういった現状があり、グローバリゼーションを都合よく受け取った一部資本家や投資家、はたまた経営者たちによってこういった問題が顕著になってきてしまいました。
これを是正しようという背景があります。
4:B corpに承認されたリスト
現在B corpに承認されている企業は世界で4088社、77の国に存在します。
その一部をみてみますと、
・Ben & Jerrys アイスクリーム
・パタゴニア
・ダノン
・New Belgium Brewing
などなどです。
これを見てわかるのは大企業だけでなく中小企業、スタートアップまで様々あるということですね。
尚、日本での取得企業は現在7社。
まとめ
今回はベネフィットコーポレーション、Bコーポレーションを取り上げて見ました。
SDGsやESG投資の考え方の一部を抜き出したものと考えていいですね。
個人的にとても賛同できるというか、長年のモヤモヤ感がスパッと晴れていくような腹落ち感のある考え方でした。
一部では「サステナブルでないブランドは死んでいく」と言われるように、ブラック企業や持続可能な価値を生み出さない企業は遅かれ早かれ消えていくことになるのでしょう。
管理人の働いている会社も価値を生み出しているのか、改めて見直してみたいと思います。